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終活の本質=人生介護【やなぎ社会福祉士事務所】

人生最期の理想的なあり方は、「あるがままの自分らしさ」を貫くことだと思います。
人生の最終段階で受けたい医療や介護、逆に、受けたくないことなどを事前に家族や医療・介護従事者らと話し合う「人生会議」に関し、「知らない」と答えた国民は約7割に上るという。終活という言葉は広く浸透したが、終活の本質とも言える「人生会議」という言葉は定着していません。なぜなら死に向かう人生について話すなんてネガティブで重くてハードルが高いと多くの人は思っているからです。

「人生会議」は、欧米を中心に進んでおり、正式名称は「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」と言います。

国は平成30年に「人生会議」という愛称を決めるなどして、認知度を高めようとしてきた。しかし、結果が伴っていない。政府や自治体、日本医師会などは、普及啓発にもっと注力すべきである。

最期まで自分らしく生きるのは尊いことだ。元気なうちに、家族や信頼できる人らと人生の最期を過ごす場所や、具体的な治療方法などについて話し合い、もしものときは、自分の希望が最大限尊重されるようにしたい。

認知症の進行や体調の悪化で、意思を伝えることができなくなると、望む医療を受けることは難しくなろう。新型コロナウイルス禍では、急速に症状が悪くなったり、病院で面会制限が行われたりしたため、本人の意思を確認するのが困難なこともあった。本人の意志さらに家族の希望もないがしろにされてきた。

「人生会議」でもは死生観に関することもある。生活の質が低下するなら、延命治療は受けたくないと思っている人もいるはずだ。実際、調査では、口から十分な栄養を取れなくなった場合、胃に穴をあけて管で流動食を入れる「胃ろう」を施すことについて、「望む」と答えた国民はわずか7・6%だった。呼吸がしにくくなったとき、気管に管を入れて人工呼吸器につなげることを望むのは11・6%にとどまった。

重要なのは、話し合いの繰り返しである。人の気持ちは揺れ動くもので、体調次第で変わり得る。事前に医師から治療のメリット、デメリットをしっかり聞いておくことも大事です。

気になるのは、医師や看護師に人生会議を知っているかどうかを聞いたところ、「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」を合わせると、医師、看護師ともに5割を超えていたことだ。医療従事者がこれでは、定着するはずがない。

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